口腔ケアの重要性 | 京都府京都市北区紫野西泉堂町 北大路駅【ことのは薬局むらさきの】

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今回は薬剤師、ケアマネジャー（介護支専門員）、という立場からみた口腔ケアの重要性についてお伝えしようと思います。みなさん毎日、歯磨きはされていると思います。食後であったり、寝る前であったり様々かと思います。（口腔ケアの正しい方法に関しては歯科医の先生、歯科衛生士さんにご確認ください。）ここでは口腔ケアをサボったことによる弊害についてお話します。

口腔ケアをしっかりと行うことで、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病の発症リスクを下げたり、認知症の進行を遅らせることができるなどの報告があります。また口腔ケアをサボると口腔内の細菌が増殖し、当然、虫歯が増え、歯周病も発症しやすくなります。それだけではなく口内炎ができやすくなったりもします。口の中に傷があると、そこから細菌が体内に侵入し、最悪のケース、感染性の心内膜炎などを発症し重篤な状態になることも推測されます。それほどに口の中の環境は健康管理に重要ということです。

薬につながる話でいうと、抗がん剤の副作用として多く見られる口内炎、これも口腔ケアを行うことで少し緩和されることがあります。また口内炎が減ることで、少しでも食事がとりやすくなることも期待できます。

介護の話で考えると口腔内の細菌が増えることにより誤嚥性肺炎の発症が増えます。これを予防することは高齢者の健康において重要な課題となります。また介護が必要ない状況のうちから口腔ケアを行うことで「口から食べる」という機能を守ることができます。これは「フレイル」予防（フレイルに関してはまたいつか触れていこうと思います）につながり、健康で長生きするためにとても大切なことです。

薬局では口腔ケアのお話をすることしかできませんが、ぜひ、かかりつけの歯医者さんを見つけて口腔ケアに取り組んでみてください。